ナフサ不足で屋根塗装の費用が高騰!今、知っておくべき影響・対策を徹底解説

投稿日:2026年6月27日

「そろそろ屋根塗装をしよう」とお考えの方に知っていただきたいことがあります。

以前に比べ、屋根塗装の費用が高くなっているのをご存知でしょうか。

 

この背景には、「ナフサショック」と呼ばれる世界規模の原料不足問題が深く関わっています。

ニュースでは「中東情勢」や「ホルムズ海峡」という言葉が飛び交っていますが、それが自分の家の屋根塗装費用にどう直結するのか、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、ナフサ不足の基礎知識から、屋根塗装費用への具体的な影響、そして今あなたが取るべき行動まで、わかりやすく解説します。

 

 

ナフサとは何か?なぜ塗装に関係するのか

ナフサ不足で屋根塗装の費用が高騰!今、知っておくべき影響・対策を徹底解説

ナフサとは、原油を精製する過程で得られる石油製品のひとつで、「粗製ガソリン」とも呼ばれます。

プラスチック、合成樹脂、接着剤、洗剤、合成繊維など、私たちの生活に欠かせないあらゆる化学製品の基礎原料として使われています。

住宅・建築の世界に目を向けると、ナフサは次のような建材・資材の原料となっています。

  • ・塗料(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素塗料など)
  • ・シンナー(有機溶剤):塗料の希釈や現場の洗浄に不可欠
  • ・コーキング材(シーリング材):外壁の目地や屋根の隙間の防水処理に使用
  • ・防水材・ルーフィング(防水シート)
  • ・断熱材(ウレタンフォーム・発泡ポリスチレンなど)
  • ・養生テープ・養生シート

塗装工事では、塗料そのものだけでなく、シンナーの成分はほぼ100%がナフサ由来です。

シンナーは塗料の粘度調整・現場洗浄・内装接着工事に大量消費されるため、これが不足するということは、屋根塗装・外壁塗装・内装仕上げといった住宅工事の最終工程が止まることを意味します。

 

ナフサショックが屋根塗装の費用にどう影響するのか

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材料費(塗料・シンナーなど)が最大80%値上がり

屋根塗装費用の内訳は、材料費(塗料含む)が全体の約2〜3割を占めています。

そのナフサ由来の材料が最大80%値上がりしているとなれば、工事費全体に直接影響が出るのは当然の結果です。

 

屋根塗装は紫外線や風雨の影響が大きく、密着性が求められる鉄部も塗装を行うため、油性塗料(溶剤系)が使われるケースが少なくありません。

油性塗料はナフサ由来のシンナーで希釈することが前提のため、今回の不足の影響を特に直撃しやすい工事と言えます。

 

2024年の足場義務化も重なってコスト増

2024年に厚生労働省による「本足場の義務化(単管足場から本足場への切り替え)」の規制が施行されました。

これにより、足場代も20〜30%程度値上がりしています。

ナフサショックによる塗料やシーリング材の値上がりと、足場義務化による足場代上昇が両方重なっています。

以前と比べて屋根塗装の金額が大きく変わっているのは、”便乗値上げ”ではなくコスト構造の変化によるものです。

 

「値下がりを待つ」は危険!?4つの理由

ナフサ不足で屋根塗装の費用が高騰!今、知っておくべき影響・対策を徹底解説 (3)

「材料不足や値上がりが続くなら、落ち着くまで待とう」という考えは一見、合理的に見えます。

しかし、専門家の多くが指摘するのは「今の高い価格が新しい基準価格になりつつある」という現実です。

ここではその理由を詳しく紹介します。

 

①ナフサの供給構造自体に脆弱性がある

中東情勢が仮に改善されても、供給がすぐに元通りになるわけではありません。

各メーカー・流通業者・施工会社の間で新たな受発注や価格管理の仕組みが整うまでには、数カ月以上を要するとされています。

 

②固定費も同時に上昇している

職人賃金・燃料費・足場代などの固定費も上昇しており、これらはナフサ問題が解決しても元の水準には戻りにくいと見られています。

 

③インフレが進行している

製造コスト全体が以前の水準に戻りにくい構造になっており、複数のメーカーが今後も追加の価格改定を示唆しています。

 

④屋根の劣化を放置するリスク

屋根塗装を先延ばしにすることのリスクも忘れてはなりません。

塗膜の劣化が進めば屋根材が直接ダメージを受け、最悪の場合は塗装の2〜3倍の費用がかかる葺き替え工事が必要になります。

さらに雨漏りが発生すれば、壁紙のシミ・カビ・シロアリの発生・柱や梁の腐食と被害が連鎖し、建て替えが必要になるケースもあります。

 

今すぐできる4つの対策

ナフサ不足で屋根塗装の費用が高騰!今、知っておくべき影響・対策を徹底解説 (4)

①早めに塗装業者に相談する

塗料の確保は基本的に契約順で行われるため、先延ばしにするほど選択肢が狭まり、価格も高くなります。

今すぐ契約をしなくとも、相談だけでも早めに動くことがおすすめします。

特に色や艶・遮熱・防汚・防カビといった機能性にこだわりたい方は、選択肢が豊富な今のうちに確認しておきましょう。

 

②屋根・外壁の劣化状態を正確に把握する

「まだ大丈夫そう」という感覚的な判断は禁物です。

専門業者によるドローン診断や目視検査を活用し、現在のお住まいの状態を正確に把握しましょう。

多くの業者が無料で診断をしてくれます。

 

③水性塗料の採用を検討する

油性塗料(溶剤系)はシンナーを必要とするため、ナフサ不足の影響を直接受けます。

一方で近年の水性塗料は技術の進歩により、15〜20年の耐候性を持つ製品も増えています。

屋根や鉄部には油性が適する場面もありますが、業者と相談しながら水性塗料への切り替えを検討することで、コストを抑えられる可能性があります。

 

④防水機能の回復を最優先に考える

資材不足の影響で、希望の色やデザインが選べない可能性もあります。

しかしお住まいを守るという観点では、防水機能の回復を最優先にすることが正解です。

今回は手に入りやすい塗料で防水性を確保し、次回の塗り替えで外観にこだわるという柔軟な対応も選択肢のひとつです。

 

まとめ:今こそ冷静な判断を

2026年3月以降、中東情勢の悪化でナフサの供給が逼迫し、価格高騰・受注停止が続いています。

各塗料メーカーも相次いで値上げを発表しており、今後も「待っていれば安くなる」という見込みはないばかりか、更なる高騰が予想されています。

 

だからと言って焦って屋根塗装を依頼するのではなく、まずはお住まいの状況を専門業者に確認してもらいましょう。

本当に工事が必要か、どのくらいの費用になるか、コストを抑える方法はないかなどをご相談されることをおすすめします。

 

当社、K’S CREATEはお住まいの診断やお見積りを無料で行っています。

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