屋根塗装と夜露の関係とは?失敗しないための対策方法を紹介します
投稿日:2025年11月24日
屋根塗装を成功させるためには、さまざまなポイントを把握しておく必要があります。
優良業者探し、劣化状態に合わせた下地処理、目的や予算に合わせた塗料選びなどなど。
その中でも「夜露」は屋根塗装の成否を左右する重要な要素の一つです。
この記事では屋根塗装と夜露の関係について詳しく解説し、失敗しないための対策方法をご紹介します。
これから屋根塗装を予定されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
夜露とは?
夜露とは、その名の通り「夜に降りる露」のことをいいます。
空気中に含まれる水蒸気が物体の表面に付着し、水滴となって現れる自然現象です。
朝方、屋根や車のボンネットが濡れているのを見たことがある方も多いでしょう。これが夜露です。
夜露と結露の違い
夜露と似た現象に「結露」がありますが、この二つには明確な違いがあります。
空気中の水蒸気が冷やされて水滴になるという基本的なメカニズムは同じですが、結露は外気によって冷やされるのに対し、夜露は気化熱によって冷やされます。
もっと分かりやすく言えば、窓の内側につくのが結露、屋根など外部の物体につくのが夜露です。
夜露が発生するメカニズム
夜露が発生する主な原因は「飽和水蒸気量の変化」と「放射冷却」です。
空気には温度に応じて水蒸気を含むことができる量(飽和水蒸気量)が決まっています。
温度が高いほど多くの水蒸気を含むことができ、温度が低いほど含める水蒸気の量は少なくなります。
夜になって気温が下がると、空気中に含まれきれなくなった水分が夜露として現れるのです。
また、晴れた日には地面に溜まった熱が夜に放出される「放射冷却」という現象が起こります。
これによって地面付近の空気が冷やされ、そこに含まれていた水蒸気が水滴となって夜露が発生します。
夜露が発生しやすい条件
夜露は一定の時間に必ず発生するわけではなく、気温や湿度などの条件に左右されます。
特に以下の条件で発生しやすくなります。
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季節:気温の低い秋から冬(11月〜2月)に最も発生しやすい 時間帯:夕方から早朝にかけて 天候:晴れた日の翌朝(放射冷却が起こりやすい) 気温と湿度:気温が低く、湿度が高い日 |
夜露が屋根塗装に与える影響
屋根塗装にとって、夜露は大敵と言える存在です。
施工中に夜露が発生することでどのような影響があるのか、1つずつ見ていきましょう。
施工不良の原因になる
塗料と屋根材をしっかりと密着させるためには、屋根表面が完全に乾燥している必要があるため、夜露で屋根が濡れている状態では屋根塗装を行うことができません。
もしも濡れたまま塗装を行うと、塗料が屋根材に密着せず、塗膜が不安定な状態になってしまいます。
その結果、以下のような施工不良が発生します。
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塗膜の剥がれ:施工後すぐにボロボロと塗膜が剥がれてしまう 白亜化(チョーキング):塗膜が白っぽく変色し、見た目が悪くなる ムラ:塗装面のツヤが均一でなく、まだらな仕上がりになる 塗装面の白化:塗装中や塗装直後に夜露が発生すると、塗装面が白くなる 不均一な仕上がり:塗料の密着度にムラができ、シワや凹凸が発生する |
作業の安全性が確保できない
夜露で濡れた屋根は非常に滑りやすく、職人が転落する危険性が高くなります。
屋根の上での作業は高所作業であり、命に関わる事故につながることも。
無理な体勢で作業を進めると、仕上がりの品質にも悪影響を及ぼします。
作業効率の低下と工期の遅れ
朝方に夜露が発生していると、完全に乾くまで作業を開始することができません。
そのため、夜露が発生しやすい時期は太陽が昇って屋根が乾く昼頃まで作業開始が遅れることになります。
屋根は紫外線を直接受ける場所なので、通常1〜2時間程度太陽に当たれば乾きますが、それでも1日の作業時間は大幅に短縮されてしまいます。
業者によってはブロワーやモップで水分を拭き取る作業を行うこともありますが、これにも1〜2時間を要し、実際の塗装作業は4〜5時間しか確保できないこともあります。
このような非効率な状況が続くと工期全体が大幅に延びてしまい、施主様にとっても業者にとっても負担が大きくなります。
屋根塗装を失敗しないための夜露対策
夜露が原因による屋根塗装を失敗を避けるための対策方法を紹介します。
夜露が完全に乾くまで待つ
これは最も基本的で確実な対策です。
優良な業者であれば屋根の状態を確認し、適切な判断をしてくれます。
焦って濡れたまま作業を進める業者は施工品質に問題がある可能性があります。
夜露が発生しにくい季節に依頼する
最も効果的な夜露対策は、夜露が発生しにくい時期に屋根塗装を行うことです。
おすすめの塗装時期
春(3月〜5月):気温も湿度も安定しており、最も適した時期の一つ
初夏(6月〜7月上旬):梅雨を避ければ良好な条件
秋(9月〜10月):気候が穏やかで作業しやすい時期
避けるべき塗装時期
晩秋〜冬(11月〜2月):夜露が最も発生しやすい時期
真夏(7月下旬〜8月):屋根表面温度が70〜80度にもなり、塗料がすぐに乾燥してしまい均一な塗膜を作りにくい
屋根塗装は一般的に気温5℃以上、湿度80%以下の環境で行うことが推奨されています。
冬場は気温が低く、夜露の問題もあるため、可能であれば避けた方が良いでしょう。
なお、適切な対策を講じれば冬でも塗装は可能です。
スケジュールに制約がある場合は、信頼できる業者とよく相談して進めましょう。
夜間はシートを被せてもらう
業者によっては夜露対策として夜間に屋根にシートを被せてくれるところもあります。
布シートや結露防止シートを使用することで、ある程度の夜露を予防することができます。
夜露が心配な時期に屋根塗装を依頼する場合は、シートの対応ができるか業者に相談してみましょう。
速乾性の高い塗料を選ぶ
塗料選びも夜露対策の一つになります。
速乾性の高い塗料を使用することで塗装後の乾燥時間が短縮され、夜露の影響を受けにくくなります。
塗料の選択は耐久性やコストなど他の要素とのバランスも重要です。
業者と相談しながら、最適な塗料を選びましょう。
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