パミールとは?見分け方や問題点、最適なリフォーム方法を徹底解説

投稿日:2025年7月26日

1990年代後半から2000年代初頭に建てられた住宅ではパミール屋根が使用されている場合があるのをご存知でしょうか。

パミール屋根は約10年を過ぎると劣化が顕著に現れる傾向にあります。

劣化した屋根を放置し続けると雨漏りなどのトラブルが起こる可能性があるため、パミール屋根が葺いてある場合はリフォームをおすすめします。

 

この記事では、パミール屋根の特徴や問題点、リフォーム方法について詳しく解説します。

パミール屋根かどうかの判断方法も紹介しますので、ご自宅の屋根材が何かご不明な方もぜひご覧ください。

 

 

パミールとは

パミールとは?見分け方や問題点、最適なリフォーム方法を徹底解説 (1)

 

パミールはニチハ株式会社が1996年から2008年まで製造・販売していたノンアスベストのスレート屋根材です。

アスベスト含有建材が健康被害の懸念から2004年に全面禁止されたことを受け、代替として開発されました。

 

しかし、長期使用における耐久性の検証が不十分だったため、築7~10年程度で劣化が進行する問題が報告されています。

現在、パミールは製造中止となっており、該当する屋根材を使用した住宅ではリフォームや点検の需要が増加しています。

 

 

うちはパミール屋根?4つの見分け方

パミールとは?見分け方や問題点、最適なリフォーム方法を徹底解説

 

ご自宅の屋根はパミール屋根かご存知でしょうか。以下の4つのポイントをチェックしてみてください。

 

なお、屋根に登ると落下事故の恐れがあるため、近くで確認しなければ分からないものは屋根修理を行っている業者に点検をしてもらいましょう。

 

①形状:屋根材の先端が凸凹で、凸と凹の幅が等間隔に配置されています。
この点で、他のスレート屋根材(例:コロニアルNEO)と区別可能です。

 

②刻印:屋根材をずらすと「パミール」の文字が刻印されている場合があります。
ただし、経年劣化で刻印が見えにくいこともあります。

③不燃番号:建築図面や仕様書に「NM-9269」と記載されている場合、パミールである可能性が高いです。

 

④色と質感:パミールは表面が滑らかで、初期は鮮やかな色合い(グレー、ブルー、ブラウンなど)が特徴です。
ただし、経年により色褪せやひび割れが目立つようになります。

 

 

パミールの問題点

パミールとは?見分け方や問題点、最適なリフォーム方法を徹底解説 (3)

パミール屋根が葺いてある状態で長期間放置するとどうなるのでしょう。

以下に、パミール屋根の問題点をまとめました。

 

層状剥離

屋根材がミルフィーユのように層状に剥がれる現象で、築7~10年頃から発生します。

表面が剥がれることで防水性が低下し、雨漏りのリスクが高まります。

 

釘の腐食

パミール専用の固定釘が結露や湿気により腐食し、屋根材のズレや落下を引き起こします。

築10年を超えると、この問題が顕著になります。

 

耐久性の低さ

一般的なスレート屋根の耐用年数は約15~30年程度ですが、パミールは7~10年で劣化が進行します。

1996年から2008年頃まで製造・販売されている商品のため、葺いてある場合は既に寿命を迎えています。

 

屋根材落下のリスク

劣化した屋根材や釘の腐食により、屋根材が落下する事故が報告されています。

屋根の下に通行人が通っていれば大けがを負わせてしまう恐れがありますし、隣のお住まいや物を壊してしまうリスクもあるので大きな問題と言えます。

 

 

パミール屋根のリフォーム方法

パミールとは?見分け方や問題点、最適なリフォーム方法を徹底解説 (5)

 

 

スレート屋根のリフォームは主に屋根塗装・屋根カバー工法・葺き替え工事の3つの方法があります。

パミールの場合は表面から1枚ずつミルフィーユ状に剥がれるため、塗装工事では改善しません。

そのため、屋根カバー工法・葺き替え工事のいずれかの工事からご選択いただくことになります。

それぞれの工事の違いについて詳しく紹介します。

 

屋根カバー工法(重ね葺き工事)

屋根カバー工法は重ね葺き工事とも呼ばれる工法で、既存のパミール屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する方法です。

以下に、屋根カバー工法のメリットとデメリットをまとめました。

 

メリット デメリット

・コストが抑えられる:既存屋根の撤去費用が不要。費用相場は約80~150万円(屋根面積100㎡の場合)。

・工期が短い:約5~7日程度で完了。

・断熱性・防音性の向上:新しい屋根材を重ねることで、断熱性や防音性が向上。

・廃材処理が少ない:環境負荷が低い。

・建物の重量増加:重ね葺きにより屋根が重くなり、耐震性が若干下がる。

・下地の状態次第:下地が腐食している場合、カバー工法ができない。

・寿命の限界:葺き替えに比べると、耐用年数がやや短い(15~20年程度)。

 

屋根カバー工法はコストを抑えられ、短期間で完工しますが、下地の状態が悪い場合は選択できません。

基本的には雨漏りが起こっていない場合は屋根カバー工法が選ばれるケースがほとんどです。

 

葺き替え工事

既存のパミール屋根と下地を全て撤去し、新しい屋根材と下地を施工する方法です。

屋根全体の劣化をリセットができるため、長期的な耐久性に期待できます。

葺き替え工事を採用する際はメリットだけでなく、デメリットも確認して総合的に判断しましょう。

 

メリット デメリット

・耐久性の大幅な向上:下地からやり替えるため、屋根全体の耐久性が向上する。

・選べる屋根材が多い:既存屋根をまるごと取り替えるため、様々な屋根材から選択できる。

・雨漏りの改善:雨漏りが発生している場合は根本的な解決になる。

・費用が高い:撤去費用や廃材処理費用がかかり、相場は90~200万円(屋根面積100㎡の場合)。

・工期が長い:約7~10日程度かかる。

・工事中の騒音:撤去作業により、騒音や振動が発生する。

 

雨漏りなどで下地が腐食している場合、耐久性を向上させて長く安心して過ごしたい場合は葺き替え工事がおすすめです。

ただ、費用は高くなるのでご予算内に収まるか、見積もりをよく確認しましょう。

 

屋根工事のことならK’S CREATEへ!

屋根材は種類、劣化状態、環境などによって適切な工事方法が異なります。

誤ってしまうと早期に雨漏りが起こったり、際工事が必要になったりと、トラブルになりかねません。

そのため、経験と知識が豊富な屋根修理業者に相談することがリフォームを成功させる何よりのポイントです。

 

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この地域の特徴を知り尽くしている屋根工事専門店ですので、安心してお任せください。

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