屋根カバー工法で重量はどう変わる?耐震性への影響を徹底解説!
投稿日:2025年11月19日
お住まい屋根リフォームを検討する際、多くの方が「屋根カバー工法」という選択肢を耳にされるのではないでしょうか。
従来の葺き替え工事と比較してコストを抑えられる屋根カバー工法ですが、「重量が増えることで耐震性が低下するのでは?」という不安にりますよね。
この記事では、屋根カバー工法における重量の問題と耐震性の関係について、専門的な視点から詳しく解説します。
これから屋根リフォームを検討されている方はぜひ参考になさってください。
そもそも屋根カバー工法とは?
屋根カバー工法とは既存の屋根材を撤去せずに、その上から新しい屋根材を重ね葺きする工法です。
「重ね葺き工法」とも呼ばれ、特にスレート屋根や金属屋根のリフォームで広く採用されています。
従来の葺き替え工事では古い屋根材を完全に撤去してから新しい屋根材を設置しますが、カバー工法では既存の屋根材がそのまま残ります。
そのため、解体費用や廃材処分費用が削減でき、工期も短縮できるというメリットがあります。
屋根カバー工法でどのくらい重たくなる?
屋根カバー工法はメリットがある一方で、屋根が二重になることで屋根全体の重量が増すというデメリットもあります。
一般的な住宅(延床面積30坪程度)で屋根カバー工法を行った場合、増加する重量は使用する屋根材によって大きく異なります。
ガルバリウム鋼板やアスファルトシングルを使用した場合は約300~600kgほどの重量が増加します。
これは成人男性5〜8人分の重さに相当します。
軽量タイプの金属屋根を使用した場合は約200〜400kg程度と、比較的軽量に抑えられます。
なお、粘土瓦は約40〜60kg/㎡、セメント瓦は約40〜50kg/㎡と、かなりの重量になります。
このように、カバー工法で一般的に使用されるガルバリウム鋼板やアスファルトシングルは、瓦類と比較すると格段に軽量であることがわかります。
重量増加で耐震性はどう影響する?
建物の耐震性を考える際、重心の位置が重要なポイントになります。
一般的に、建物の重心が低いほど地震時の揺れに対して安定性が高まります。
反対に、屋根部分の重量が増加すると重心が高くなり、揺れが増幅されやすくなります。
では、屋根カバー工法による重量増加は、どの程度耐震性に影響するのでしょうか。
建築基準法では、建物の耐震性能を計算する際に屋根の重量が考慮されます。
しかし、現代の住宅は一定の安全率を持って設計されているため、軽量な屋根材を使用したカバー工法であれば、耐震性能を大きく損なうことはほぼありません。
建築の専門家による試算では、一般的な木造2階建て住宅(延床面積30坪)において、ガルバリウム鋼板を使用した屋根カバー工法を行った場合、建物全体の重量増加率は約2〜3%程度にとどまります。
屋根カバー工法と葺き替え工事の重量比較
屋根リフォームを検討する際、カバー工法と葺き替え工事のどちらを選ぶべきか悩まれる方も多いかと思います。
重量の観点から両者を比較してみましょう。
葺き替え工事:既存の古い屋根材(例:スレート屋根20kg/㎡)を撤去し、新しい軽量屋根材(ガルバリウム鋼板5kg/㎡)に交換した場合、屋根全体の重量は大幅に軽減されます。
100㎡の屋根であれば、約1,500kgの軽量化が実現できます。
カバー工法:既存のスレート屋根(20kg/㎡)の上に新しいガルバリウム鋼板(5kg/㎡)を重ねた場合、屋根全体の重量は25kg/㎡となり、100㎡で約500kgの重量増加となります。
この比較から、純粋に重量と耐震性だけを考えれば葺き替え工事の方が有利です。
しかし、コストや工期、既存屋根の状態など総合的に判断する必要があります。
以下の表も参考にし、どちらの工事が希望に近いか検討してみてください。
| カバー工法が適しているケース | ・既存の屋根下地が健全で、構造的に問題がない ・コストを抑えたいが、ある程度の耐久性を確保したい ・新耐震基準以降に建てられた住宅で、構造的な余裕がある ・工期を短縮したい |
| 葺き替え工事が適しているケース | ・既存の屋根下地が劣化している ・旧耐震基準の住宅で、耐震性を最大限高めたい ・重い瓦屋根から軽量屋根材に変更し、大幅な軽量化を図りたい ・屋根の下地や防水シートも含めて全面的に刷新したい |
耐震性を保つためのポイント
カバー工法が耐震性にほぼ影響しないとは言え、できるだけ地震に強いお住まいを維持したいですよね。
ここではカバー工法を採用するうえで耐震性への影響を最小限に抑えるポイントを紹介します。
施工前に構造診断を行う
屋根カバー工法を行う前に、必ず建物の構造診断を実施することをお勧めします。
築30年以上の住宅や、旧耐震基準で建てられた住宅、過去に大きな地震を経験した住宅は目に見えない構造的なダメージを受けている可能性があります。
また、増改築を繰り返している住宅は構造のバランスが変化している可能性があるため、現状の耐力を確認すべきです。
これらの結果によっては耐震補強や、場合によっては葺き替え工事を選択せざるを得ない可能性もあります。
必要に応じて耐震補強工事を実施
構造診断の結果、建物の耐震性に不安がある場合は、屋根カバー工法と同時に以下のような耐震補強工事を行うことも検討しましょう。
壁の補強:筋交いの追加や構造用合板の施工により、建物の耐力壁を増やします。
接合部の補強:柱と梁、柱と土台の接合部に金物を追加し、地震時の変形を抑制します。
基礎の補強:基礎に亀裂がある場合は、補修や補強を行います。
これらの補強工事を屋根リフォームと同時に行うことで、耐震性を維持できるうえ、足場の設置などのコストを共有でき、トータルの費用を抑えられます。
屋根工事のことならK’S CREATEへご相談を!
屋根カバー工法は建物の状態を正しく評価した上で実施すれば、コストパフォーマンスに優れた有効なリフォーム方法です。
ガルバリウム鋼板などの軽量屋根材を使用すれば、重量増加による耐震性への影響はそれ程大きなものではありません。
屋根工事業者による診断を受け、建物の状態やコストなども踏まえて適切な施工方法をお選びください。
なお、K’S CREATEは屋根工事や塗装工事、防水工事などお住まいのリフォームを幅広く承っています。
「うちの屋根はどんな工事が向いてる?」「まずは費用だけ知りたい」など、何でもお気軽にご相談ください。
専門的な知識を持ったスタッフが親切、丁寧にご案内させていただきます。
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