破風板塗装の必要性を専門家が解説|塗装時期・劣化症状・工程
投稿日:2025年12月24日
お住まいの屋根の側面には、目立たないながらも重要な役割を担っている「破風板(はふいた)」という部材があるのをご存知でしょうか。
破風板は基本的に塗装によって保護されていますが、その塗装は徐々に劣化し、やがて破風板事態にも外的ダメージが届くようになります。
そのため、定期的に破風板を塗装し、保護効果を回復させることが推奨されています。
この記事では破風板の塗装がなぜ必要なのか、適切なメンテナンス時期、そして塗装方法について詳しく解説していきます。
大切なお住まいの保護のため、ぜひ最後までご覧ください。
破風板(はふいた)とは
破風板(はふいた)は、屋根の妻側(三角形になっている部分)に取り付けられる板状の部材をいいます。
「破風」という名前は、文字通り「風を破る」ことに由来しており、強風時に屋根裏への風の吹き込みを防ぐ役割があります。
屋根の妻側は雨風の影響を受けやすい箇所であり、破風板がないと雨水が屋根裏に浸入し、木材の腐食やカビの発生につながります。
また、屋根の美観を保つ役割もあり、破風板があることで屋根の切断面が隠され、建物全体の外観が整います。
さらに鳥など小動物の侵入を防ぐバリアとしての機能もあります。
破風板がしっかりと取り付けられていることで、屋根裏への不要な侵入を防ぐことができます。
破風板塗装の必要性
屋根塗装や外壁塗装を検討する際、業者から破風板の塗装も提案されるケースが多いでしょう。
ここでは、なぜ破風板を塗装する必要があるのか、詳しく解説します。
劣化を防ぐための保護機能
破風板の塗装が必要な最大の理由は、破風板そのものを保護するためです。
特に木製や窯業系の破風板は塗装によって表面に保護膜を形成し、紫外線や雨水などのダメージから守っています。
しかし、塗装が劣化した状態を放置し続けると、破風板は常に風雨や紫外線にさらされることになります。
木製の場合、水分を吸収して腐食が進み、最終的には破風板自体の交換が必要になってしまいます。
窯業系の場合も塗装が剥がれると内部に水分が浸透し、ひび割れや剥離の原因となります。
適切な塗装を施すことで、これらの劣化を防ぎ、破風板の寿命を大幅に延ばすことができます。
塗装は破風板にとって、いわば「鎧」のような存在なのです。
雨漏りリスクの低減
破風板の劣化は、直接的に雨漏りのリスクを高めます。
破風板が腐食したり、ひび割れが発生すると、その隙間から雨水が屋根裏に浸入します。
屋根裏に浸入した雨水は、野地板や垂木などの構造材を腐らせ、最終的には室内への雨漏りにつながります。
雨漏りが発生すると、修繕費用は破風板の塗装費用を大きく上回ることになります。
定期的な破風板の塗装は、こうした雨漏りリスクを未然に防ぐ、最も効果的で経済的な予防策です。
美観の向上
お住まいの外観において、破風板は意外と目立つ部分にあります。
塗装が剥がれて色あせた破風板は、建物全体の印象を大きく損ないます。
また、外壁塗装を行っても破風板だけが劣化したままだと、新旧のコントラストが際立ち、かえって老朽化が目立ってしまいます。
破風板を含めた外装全体を同時にメンテナンスをすることで、お住まいの美観が向上され、資産価値の維持にもつながります。
経済的なメリット
定期的な塗装によって破風板の寿命を延ばすことができれば、破風板自体の交換費用を先送りにできます。
破風板の劣化が進行して交換が必要になった場合、足場の設置や古い破風板の撤去、新しい破風板の取り付けなど、塗装工事よりもはるかに高額な費用が必要になります。
また、破風板の劣化が原因で雨漏りが発生した場合は屋根の修理だけでなく、室内の天井や壁の補修、場合によってはカビの除去や構造材の補強など、修繕範囲が広がり、費用は数十万円から数百万円に及ぶこともあります。
適切なタイミングでの破風板塗装をすることにより、破風板の寿命が延び、交換が必要になる時期も先延ばしできます。
破風板の塗装が必要なタイミング
破風板塗装は早すぎてはコストが勿体ないですし、遅すぎては塗装では保護しきれず、交換などの対応が必要になってしまいます。
そこで、ここでは塗装時期の目安について紹介します。
塗装時期の目安
破風板の塗装が必要なタイミングは、使用されている素材や塗料、環境条件によって異なりますが、一般的な目安があります。
新築から10年前後が最初の塗装時期の目安とされています。
これは多くの塗料の耐用年数が7〜15年程度であることに基づいています。
また、前回の塗装から10年経つ頃も、次の塗装時期の目安です。
劣化症状の発生
破風板の塗装が必要かどうかを判断するには、以下のような劣化のサインをチェックします。
- チョーキング現象:塗装面を手で触ると白い粉が付く状態で、塗膜が紫外線で分解されているサイン。
- 塗膜の剥がれ:塗装がめくれたり、浮いたりしている状態。
- カビや藻の発生:特に日陰になりやすい北面で発生しやすく、塗膜の防水性が低下しているサイン。
- ひび割れ:破風板本体または塗膜に亀裂が入っている状態。
これらの症状が一つでも見られたら、専門業者による点検をご依頼されることをおすすめします。
破風板塗装の工程
破風板の塗装は基本的に以下の工程で行います。
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1.足場仮設:破風板は高所にあるため、安全に作業を行うための足場は必須です。 2.高圧洗浄:破風板表面の汚れ、カビ、藻、古い塗膜の粉などを高圧水で徹底的に洗い流します。 3.ケレン作業:古い塗膜の剥がれている部分を削り取り、表面を滑らかにします。 4.下塗り:塗料と下地の密着性を高めるため、下塗り材(シーラーやプライマー)を塗布します。 5.中塗り・上塗り:事前の打ち合わせで決めた色、塗料を2回に分けて塗装します。 |
塗装の各工程の間には、十分な乾燥時間を確保することが必須です。
乾燥が不十分なまま次の工程に進むと、塗膜の剥がれや膨れ、光沢不良などの不具合が発生します。
塗装工事のことなら、K’S CREATEへ!
破風板はお住まいの美観を保ち、構造を保護する大切な部材です。
定期的な塗装メンテナンスを行うことで破風板の寿命を延ばし、雨漏りなどの深刻なトラブルを未然に防ぐことができます。
新築、または前回のメンテナンスから10年経つ頃や劣化症状が見られたら、できるだけ早めに専門業者に相談をしましょう。
当社、K’S CREATEは建物の塗装工事を幅広く承っています。
破風板はもちろん、屋根や外壁の劣化が気になったら、ぜひご相談ください。
お問合せ、調査、お見積もりは無料ですのでお気軽にどうぞ(^^)/
広島県の屋根工事、塗装工事・防水工事専門店
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