タスペーサーの重要性 ～雨漏りから屋根を守る、タスペーサーとは
投稿日：2023年8月6日
屋根塗装を依頼した際、「縁切り（えんきり）」や「タスペーサー」という言葉を聞くことがあるでしょう。
これらは屋根塗装をご検討中の方にはぜひその意味を知っていただきたい用語です。
簡単に説明すると、縁切りは「屋根塗装を行う、屋根材と屋根材との間に隙間を作る工程」です。
タスペーサーは「縁切りを簡単に行うために用いる道具」で、雨漏りを防ぐためには必要な作業です。
なお、全ての屋根に必要な作業というものはありません。
当社ではしっかりと屋根の状態を確認し、本当に必要の際は縁切りをすることをご提案しています。
縁切りは化粧スレート屋根の塗装の際に必要な工程
屋根には、屋根材と屋根材の間に隙間が設けられています。
隙間があると、「雨が入りこんでしまうのでは？」と心配になる方もいらっしゃると思います。
隙間があってもなくても、台風や大雨など想定外の雨が降った際には構造上、雨水が屋根材の下にも入り込んでしまうものです。
この入り込んだた雨水を排出し、屋根の内側に湿気を溜め込ませないようにするため、屋根材と屋根材の間には隙間を設ける必要があります。
また、お住まいを結露から守るためにも隙間は必要です。
冬の窓ガラスをイメージするとわかりやすいかと思いますが、室内が暖かく、屋外が寒いと内側の窓に結露ができますよね。
これは内側と外側の温度差が原因で結露が起こります。
それと同じようなことが屋根の内側でも起きます。
結露も雨水が入った時と同じく、排出することができなければ結露の水分が溜まり、建物内部の断熱材や木材を腐食させてしまう恐れがあります。
「事業内容・工事メニュー > 屋根塗装」については、こちらのページです。
屋根と屋根の間に隙間を作る「縁切り」
縁切りとは、屋根塗装の塗料でくっついた屋根材と屋根材の間をカッターや皮スキという道具を屋根材の間に差し込み、塗膜をカットして隙間を作ることです。
縁切りをすることで雨水や湿気がスムーズに排出される状態を保つことができます。
縁切り作業の際には「ベリッ」とかなり大きな音がします。
また、重なった部分に塗っていた塗料は乾燥までに時間がかかるため、縁切り後に再びくっついてしまう場合もあります。
この縁切りは塗装後に行う作業なので、完成した塗装を踏んで汚してしまう可能性もあります。
何よりも、せっかく塗装した塗膜を剥がさなくてはいけないというデメリットもあります。
縁切りを簡単に行う道具「タスペーサー」
そうすることで縁切りをしたことと同じような状態を維持することができる小さな金具です。
タスペーサーで作業した際の大きな違いは、
①美観を保つことができる、②工期が短縮できる、③コストを抑えることができる
という3点です。
①美観を保つことができる
先述通り、カッターや皮スキで行う縁切りというのは、塗装し終えた屋根に行う作業です。
隙間を作るために塗った塗膜を剥がすので、塗装に傷をつけてしまったり、せっかく出来上がった塗膜の上に乗って行う工程のため、踏んで汚れてしまう恐れもあります。
それに対し、タスペーサーは下塗りをした後にタスペーサーを差し込んで隙間を作ります。
その後に中塗り、上塗りと塗装をして屋根塗装が完成します。
完成した塗膜に触れるものではありませんから、塗装を傷つけてしまうことも、踏んで汚れることもありません。
それぞれの工程は下記の通りです。
カッターや皮スキで行う縁切りの工程
1.下地調整→2.下塗り→3.中塗り→4.上塗り→5.縁切り
タスペーサーを使う縁切りの工程
1.下地調整→2.下塗り→3.タスペーサー→4.中塗り→5.上塗り
②工期が短縮できる
一般的なお住まいの屋根で縁切りをする場合、職人2人で行っても作業には丸1日かかります。
また、先ほどお伝えした通り、カッターや皮スキで行う縁切りは塗装後に行う作業なのでタスペーサーで縁切りをするよりも足場の解体が1日ずれてしまいます。
タスペーサーの場合は、職人1人で行って大体2時間程で終了できますし、下塗りと中塗りの間に行う作業のため、工期の短縮ができます。
③コストを抑えることができる
カッターや皮スキを使う縁切り作業の場合は、人件費が2人分、丸1日分かかるため、費用は約5万円～6万円かかります。
それに対し、タスペーサーの単価は1個20円から50円程度です。
およそ20坪～30坪のお宅の場合、700～1,000個程必要と言われていますが、それでも費用は約1.5万円～5万円と、コストを抑えることが可能です。
縁切りされていないことがわかったら
「屋根塗装をしてもらったけど、縁切りはされなかった」という場合もあるかと思います。
縁切りは、決して全ての屋根に必要なわけではありません。
しかし、化粧スレートの場合は縁切りをするべきであることが多いです。
心配な場合は、別の業者に頼んで屋根と屋根裏の状態を確認しましょう。
縁切りすべきであるにも関わらず、行われていない場合は既に雨水が溜まっている可能性があります。
そうなれば雨漏りの可能性がぐんと高くなるので、早めの対処が必要です。
屋根に登ることは危険を伴うので、決してご自身で屋根には登らないようご注意ください。
広島の屋根塗装はK’S CREATEへ！
「うちの屋根は塗装した方がいい？」
「別の業者に塗装してもらったけど縁切りはされなかった」
など、心配ごとやご不明点がある場合は、K’S CREATEへご相談ください。
当社は屋根のスペシャリストです。
ご相談・調査・お見積りは無料で行っていますので、お気軽にお問合せください(^^)/
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